プラントハンガー | mellow と、BONNIE PINK 『One Night With Chocolate』
ライナスの毛布
二回目のこの街の冬はやっぱり寒くて
昨年の学習により
今年は冬が来る前に実家から送ってもらっていた毛布に冬眠の熊みたいに潜り込んで眠る。
圧縮袋への詰め込み作業を母親と一緒にやりながら
「これちょっとええやつなんよ」と言われた高級毛布。
角っこには有名な会社のタグが付いている。
流石、暖かさは格別なのだ。
それで
冷え切った部屋との寒暖差を感じる朝に
母親と毛布の暖かさに感謝する。
いつも決まって
左側にずり落ちている重さのある掛け布団と
右側にずり落ちている柔らかい毛布。
寝てる間に左右にすれ違ってしまったそれぞれをそれぞれ
腕だけをにょっきりと出して反対側に引っ張りながら
体温でこしらえた熱の余韻を逃さないように注意してちょうどいい場所に整え直し
今日やることをぼんやりと頭の中でシュミレーションしつつ
ベッドから起き上がる踏ん切りをつける。
時々
自分の中に蓄積されてきた音楽のある場所から
ジュークボックスのようにランダムに選び出された曲が
目覚めの瞬間
すでに頭の中で流れていることがある。
今朝はなぜだかそれが
『One Night With Chocolate』だった。
私にとってのライナスの毛布はなんだろう?
今まで愛でてきた大切なアレコレ。
その時々に移り変わっているようでいて根っこは繋がっているんだな。
そんなことを考えながら見上げた天窓からは
春のようなやわらかい光がこぼれていて
鳥のさえずりさえ聞こえてきた。
春が迎えにきたのだろうか。
詞 / BONNIE PINK、曲 / BONNIE PINK、歌 / BONNIE PINK『One Night With Chocolate』
アルバム『Do You Crash? 』収録曲、2013年
プラントハンガー | mellow
空間に浮かぶ植物。
ふとした瞬間
その存在が
なんだか心をほぐしてくれることがあります。
お好きな場所に吊るしたりして
お好きなようにお楽しみください。
柔らかくまろやかに差し込む光のようなイメージの「mellow」。
主役の植物が引き立つような柔らかな表情にこだわったプランター。
イエローをベースとし、コントラストが美しくなる5色を組み合わせたグラデーションで制作しています。
縮絨の際にはそれぞれの色が混ざり合い、毎回異なる1点ものの風合いに仕上がります。
※縮絨とは、羊毛表皮にある鱗状のスケールといわれる部分が湿度や摩擦などによって絡み合いフェルト化することです。
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