ブックカバー | 茶鼠と、都筑響一『TOKYO STYLE』
超個人的リアル
心地よく暮らすとはどういうことだろうか。
ミニマリストとか
マキシマリストとか
そんなのどっちでもいいしどうでもいいと思う。
いらないものは手放し
お気に入りのものはそばに置いておく。
そうやって
出会ったり別れたりを繰り返していくうちに
自分にとっての大切なものがなんなのか
おぼろげでもわかってくる。
そこに他人の評価や意見は関係ないのだ。
『TOKYO STYLE』に出てくるこの部屋たちは
著者の都筑響一さんも記しているが
インテリア雑誌には決して載らないだろう。
そこに写っているのは
どこか既視感もありつつ
でも
同じ部屋はひとつとしてなくて
実際にそこで暮らす人たちが生み出した
ごちゃごちゃっとした
超個人的空間のリアル。
無駄ってなんだろうって考えてみる。
無駄なモノ
無駄なコト
無駄な時間
無駄な行動
無駄な人間関係
無駄な
無駄な
無駄な
・
・
・
そうやって無駄をじゃんじゃん無くしていったとき
一体全体
何が残るのだろう。
生きていくって
まったくもってごちゃごちゃしている。
ミニマリストとか
マキシマリストとか
そんな世間がつくった概念に縛られず
何かがあろうがなかろうが
それが
自分自身で取捨選択したことならば
オールオッケーな気がする。
惑わされて
勢い余って
自分自身の大切なものまで排除してしまわないように。
心地よさは人それぞれ。
肩の力を抜いて
もっと軽やかに
自分自身の好きなスタイルで暮らしていこう。
そこに他人の評価や意見は関係ないのだ。
著者 / 都筑響一『TOKYO STYLE』筑摩書房、2003年
ブックカバー | 茶鼠
本に寄り添う柔らかさと機能性を備えたシンプルなデザインのブックカバーです。
ナチュラルウールのマーブル感のあるグレーがかった茶色をベースに、下部にナチュラルウールのグラデーションを配しています。
縮絨の際にそれぞれの色が混ざり合い、毎回異なる1点ものの風合いに仕上がります。
※縮絨とは、羊毛表皮にある鱗状のスケールといわれる部分が湿度や摩擦などによって絡み合いフェルト化することです。
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