Slowly Quickly 羊毛という素材を使ったハンドクラフトのウェブサイト Slowly Quickly。羊毛のある心地よい暮らしの中に、ものづくりから生まれるあたらしい表現のカタチやスパイスを発見し、提案していきます。フェルト化させたり編んでみたり、ひとつひとつ丁寧に手間と時間をかけてつくる色とりどりの羊毛のアイテムを、手で触れて、肌で感じて。

ブックカバー | フラミンゴと、鞆の津ミュージアム『シルバ〜アート 老人芸術』

 

ぐっとくるかこないか

 

『シルバ〜アート 老人芸術』冒頭。

谷川俊太郎さんの詩『老いの自由』の最後の一節にはこう記されている。

『あの世に行くまでヒトは創り出し壊し続ける』と。

 

最近

あ、いいな

と思う音楽が

10代や20代の人たちが生み出すものだったりすることがよくある。

生まれたてのイマジネーションが

せきを切ったようにうねり溢れ出している。

素晴らしい才能たち。

新しい時代の到来を否応なく感じる。

 

それと同じくらい

なんだかやけに気になってしまうのが

老人たちの世界だ。

 

以前のブログにも書いた『独特老人』しかり。

 

どうやら

老人たちのなにがしかの部分にぐっときてしまうセンサーが

私の中にあるようだ。

 

今の私にとっては未知の領域にいるおじいちゃんたちが

10代や20代のそれと同じように

生み出さずにはいられない衝動の中で生き生きと表現しながら生きている。

役には立たないものかもしれないけれど

ものすごく刺激的でナンセンスでカラフルで自由なのだ。

 

老人たちにいつも惹かれてしまうのはきっと

その

爆発しまくっている創造の先にある開放感や幸福感を

ビシバシと感じてしまうからだ。

 

憧れは

自分の足元を照らすのですね。

 

私もいつか

意味など無用な桃源郷でがはははと笑っていたい。

 

 

 

 監修 / 鞆の津ミュージアム 『シルバ〜アート 老人芸術』朝日出版社、2015年

 

 

 

 

 

ブックカバー | フラミンゴ

 

本に寄り添う柔らかさと機能性を備えたシンプルなデザインのブックカバーです。

 

スモーキーなピンク色をベースに、下部にナチュラルウールのグラデーションを配しています。

縮絨の際にそれぞれの色が混ざり合い、毎回異なる1点ものの風合いに仕上がります。

※縮絨とは、羊毛表皮にある鱗状のスケールといわれる部分が湿度や摩擦などによって絡み合いフェルト化することです。

 

 

 

 

 

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ブックカバー | フラミンゴ

 

 

 

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