コースター | インディゴ × ビスケットと、木皿泉『二度寝で番茶』
会話
夫婦ユニットの脚本家・木皿泉さん。
エッセイ集『二度寝で番茶』では
夫の和泉さん(通称:大福さん)と妻の妻鹿さん(通称:かっぱさん)が
いろんなテーマで自由に語り合っている。
時に
深刻な話題になっても最後にはどちらかが
笑いだったり
ロマンチックだったり
ほんわかしてたり
納得したり
提案したり
深刻なままにならない会話で終わっている。
会話って体温がある感じがしていいな
なんて
ふと思い出す。
あの喫茶店や
ファミレスや
居酒屋や
バーや
自動販売機の前や
ソファーやテーブル
部屋の明かり
灰皿のタバコの吸い殻
誰も通らない深夜の街角
早朝の鳥の声と朝焼け。
違う価値観を持っている人どうしだけど
しゃべっても
しゃべっても
いつまでも終わらない会話は楽しい。
翌日のガラガラ声や
電車の中での睡魔との闘いさえも
出涸らしのお茶のように会話の余韻となる。
いつまでも終わらない会話ができる人とは
いつまでも一緒にいられる気がしていた。
だけど
そうじゃないことも知ってしまった。
だから
いつまでもいつまでも会話し続けられる人っていうのは
やっぱりとっても大切な人なんだなということを
ちょっと思い出した。
『セクシーボイスアンドロボ』のロボとニコが
いつでも会えると思っていながら会わなくなってしまうように
明日のことはどうなるかわからないし
大切だと思うものは
自分なりの方法で大切にし続けないと
いつの間にか忘れてしまうくらい
本当は
とてつもなく儚いものなのかもしれない。
著者 / 木皿泉、絵 / 土橋とし子 『二度寝で番茶』双葉文庫、2013年
コースター | インディゴ × ビスケット
おうち時間が楽しくなるコースター(4枚セット) です。
インディゴのような深みのある紺色と、ナチュラルウールのビスケットのような淡いベージュを掛け合わせました。
縮絨の際にそれぞれの色が混ざり合い、毎回異なる1点ものの風合いに仕上がります。
※縮絨とは、羊毛表皮にある鱗状のスケールといわれる部分が湿度や摩擦などによって絡み合いフェルト化することです。
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コースター | インディゴ × ビスケット
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