Slowly Quickly 羊毛という素材を使ったハンドクラフトのウェブサイト Slowly Quickly。羊毛のある心地よい暮らしの中に、ものづくりから生まれるあたらしい表現のカタチやスパイスを発見し、提案していきます。フェルト化させたり編んでみたり、ひとつひとつ丁寧に手間と時間をかけてつくる色とりどりの羊毛のアイテムを、手で触れて、肌で感じて。

コースター | ダリア × インディゴ と、黒柳徹子『小さいときから考えてきたこと』

 

めぐりくる季節

 

先日行った北鎌倉の喫茶店で

震災後の福島の風景が少しずつ変化していくさまを撮り続けてきた野口玲さんの写真集

『こぼれおちる、光の粒のようなもの』の写真展をおこなっていた。

 

とても静か

だけど

そよぐ風

擦れ合う草

カエルの鳴き声

寄せて引く波

そんな

日々の暮らしの中にある音が聞こえてくるのを感じられる写真だった。

時間をかけてゆっくりと変わっていく風景が映しだしているものの先にあるのがどうか

希望であってほしい。

 

道中

それから

店の庭先の植物に囲まれたベンチで鳥の声を聴きながら席が空くのを待つ間

そして

その写真が飾られた店内で3月限定の福島のお野菜弁当箱をしみじみと味わいながら

黒柳徹子さんの『小さいときから考えてきたこと』を読んだ。

そこには

ユニセフ親善大使として訪れたさまざまな国のこと

そしてそこに暮らすこどもたちのことが

徹子さんのまごころを通して見つめた視点で

愛情を持って書かれていた。

 

長い歴史の中

世界で

胸を締めつけられるような問題が繰り返し繰り返し起こっている。

 

災害や争い。

それらを目の当たりにし

知らなかった時のままではいられなくて

どう受け止めたらよいのかわからなくなる時がある。

 

写真展を案内するフライヤーにはこう書いてあった。

「わすれないでください」と。

 

わすれないこと。

そして

自分に何ができるかを考えること。

 

取るに足らないと思えるようなことでも

ささやかな変化は積み重さなる時間によって

もしくはそれを行う自分自身の変化によって

あたらしい風景に出合えるかもしれない。

 

考え続けよう。

何ができるのか。

考えて

考えて

自分にできることから始めればいいのだ。

 

折りしも今日は春分。

自然に感謝し、生きとし生けるものを大切に思う日だ。

長かった夜の時間と昼の時間が同じになって

これから

太陽が眩しい季節がやってくる。

そうやって太陽と月が追いかけっこを繰り返すように季節がめぐるのならば

突然の理不尽に抗いながら懸命に生きる人々に光の粒が降り注ぐ日が来ると信じたい。

 

『小さいときから考えてきたこと』に書かれているこどもたちが

「ノー・ホープ」と口にする大人たちの横でも

決して希望を失っていないように。

 

 

 

著  / 黒柳徹子、 『小さいときから考えてきたこと』、新潮社(新潮文庫)、2020年

2001年11月刊行

 

     
   
   

コースター | ダリア × インディゴ

 

おうち時間が楽しくなるコースター(4枚セット) です。

 

ダリアのようなショッキングピンクと、インディゴのような深みのある紺色を掛け合わせました。
縮絨の際にそれぞれの色が混ざり合い、毎回異なる1点ものの風合いに仕上がります。

※縮絨とは、羊毛表皮にある鱗状のスケールといわれる部分が湿度や摩擦などによって絡み合いフェルト化することです。

 

 

 

 

 

アイテムについて詳しくはこちら

コースター |ダリア × インディゴ

 

 

 

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